94条2項の第三者(最判昭和58年6月8日・大判昭和13年12月17日)

解説動画の下に、判例の内容を記載します。学習の参考にしてください。

2022.4.10 UP
仮装譲渡と賃借人と債権譲渡 平成27年問28 S57.6.8 S13.12.17判例

最判昭和58年6月8日

【判示事項】
土地の仮装譲受人から右土地上の建物を賃借した者と民法94条2項所定の第三者

【裁判要旨】
土地の仮装譲受人からその建築にかかる右土地上の建物を賃借した者は、民法94条2項所定の第三者にあたらない。

全文

主文
本件上告を棄却する。
上告費用は上告人の負担とする。
理由
上告代理人◯◯の上告理由について
土地の仮装譲受人が右土地上に建物を建築してこれを他人に賃貸した場合、右建物賃借人は、仮装譲渡された土地については法律上の利害関係を有するものとは認められないから、民法九四条ニ項所定の第三者にはあたらないと解するのが相当である。これと同旨の原審の判断は正当であり、原判決に所論の違法はない。論旨は、採用することができない。
よって、民訴法四〇一条、九五条、八九条に従い、裁判官全員一致の意見で、主文のとおり判決する。
(裁判長裁判官 横井大三 裁判官 伊藤正己 裁判官 寺田治郎)

大判昭和13年12月17日

468条よりも94条2項が優先的に適用され、仮装債務者は仮装債権譲渡である旨を譲受人に対抗できない。