合格体験記(ハーヴィーさん)

(令和元年度合格者・受験回数3回)

皆様、お世話になっております。
既に合格体験記をアップされている皆様に混じって、私などの合格体験を掲載するというのもお恥ずかしい限りですが、何か受験生の皆様のお役に立てればと思い綴ってみたいと思います。人に語れるほどのものでもないので、ご参考程度に見てくだされば幸いです。

●令和元年度合格 総合得点198点 受験回数3回(内1回はお試し受験)
 特にキラキラ経歴ではないです(笑)

●行政書士を目指した理由…
 仕事柄、亡くなられた方の原戸籍、戸籍謄本を拝見することや、相続に関係する案件を取引先の行政書士事務所に取り次ぐ機会が多かったわけですが、その度に「自分で的確な法的アドバイスができれば…」という思いや、実際に現場で活躍する行政書士への憧れも増していき、「私も行政書士になろう」と決意した次第です。

●学習スタイル
 完全独学です。偉そうに言えることではないのですが、私は模試すら一度も受けていませんでした(汗)。しかし受験生の皆様には可能な限り模試を受けることをお勧めいたします。これは試験の「時間配分」や「場慣れ」、「どこから解くか」も含め、自分のスタイルをつくるのには必要かと思います。

●独学で良かったこと
 基本書選び・過去問の使い方、勉強のスケジュールなどあれこれ考えますので、自分で色々考える力が身に付きます。私見ですが「自分で考える力」は開業後も役立つのではないでしょうか(多分…)。

●独学で苦労したこと
 予備校のようにカリキュラムが組まれていないので、当然ですが全て自己管理になります。私は「いつまでに」「何を(どの科目を)」「どれぐらいまで(過去問正解率95%以上などの数値目標)」やるのか、時系列で判るようにエクセルでスケジュールを作成しておきました(手書きでもなんでもOKかと思います)。このスケジュールを立てるということは自分なりに非常に役立ったと思っています(誘惑に弱く自分に甘い私にはこれが本当に辛かったのですが…)。

●主に使った教材(ご参考程度に…)
①佐藤先生のYou tube動画

②弁護士の藤井慎哉先生著「行政書士 集中合格講座(CD付)民法、憲法・行政法、会社法・商法、一般知識」

③「ケータイ行政書士 一般知識」

④LECの「2019出る順 ウォーク問 行政書士 過去問集」

⑤伊藤塾 平林 勉先生の「うかる行政書士 民法・行政法 解法スキル完全マスター」

⑥有斐閣「判例六法」(判例付なので買うしかなかったという感じです)

⑦住宅新報社「パーフェクト行政書士 重要判例集」

⑧元最高裁判事 藤田宙靖(ふじた ときやす)先生の「行政法入門」(すごく優しい文章で解りやすい入門書です)

⑨伊藤塾の「試験対策講座 民法総則、物権法、債権総論、債権各論」(これは精読したというより不明な個所を深堀りするための辞書として使っていました)

●日々の勉強スタイルなど

①佐藤先生のYou tube動画で重要論点の復習…
 これは試験直前まで続けていて本当によかったと思います。令和元年度の本試験前にアップされていた「処分等の求め」が本試験記述式で出たと記憶しております…佐藤先生のおかげで当然ながらここは確実に書けました。また、重要論点はできる限り「正確に」理解することを心がけました。

②基本書、過去問集選び…
 基本書や過去問集は「これ」と決めたものを最後まで変えずに使いましたが、独学応援サロン内で情報共有するのでしたら他の受験生が使っている問題集(肢別など)や基本書を使ってもよいと思います(受験生同士で質問しやすい)。どれを使ってもOKですが個人的には消化不良にならないことが大切かと思います。

③情報の一元化…
 私は基本書に「なんでも書き込む派」ですので、過去問を解いて気付いたことや、確認箇所に出題年度(「2015出」、「2016出…」)を書き込んでおきました。基本書に情報を集約して「一元化」しておけば、後で基本書を流し読みする時にも頻出箇所を選んで読めるので便利かと思います(付箋やインデックスも使っていました)。今もこの基本書を使って確認することも多々あり、私にとっては今も宝物のような存在です。

④隙間時間を有効に使う…
 通勤時間は暗記に使うようにしました。車通勤でしたので「次の信号までは94条2項で保護される第三者の範囲を言ってみよう…」などと決め何度も声に出して反復し、記憶の定着に使いました。

⑤勉強時間は…
 合格した年の勉強時間は、普段は仕事から帰ってきて2時間~3時間、直前期(本試験3~4ヵ月前)の休日は8時間以上勉強しました。この時期は過去問を回すアウトプットが中心でしたので、インプット時の詰め込む感じの辛さはなかったと思います。

⑥過去問の回転について…
 肢別を使っていなかったのでなんとも言えませんが、ウォーク問の肢毎に正確に正誤判断が出来るレベルに持っていくようにしました(肢のどの部分で×にしたのか、或いはどの部分で〇と判断したのかが説明できるレベルまでもっていくということです)。「何となく正解」や「まぐれで正解」は、やり直して不明な点が無いように仕上げていく感じです。回数にはこだわりませんでしたが、10周程度回したと思います。余裕のある方は出来るだけ回したほうがいいと思います。

⑦可能な限り苦手科目を減らす…
 受験生の苦手科目の代表的なものは会社法ではないでしょうか。確かに会社法はとっつきにくいので私も苦手科目にしていたのですが、解りだすと意外と好きになりました(民法のような複雑な論点はあまりないです)。経験上ここは早い段階から少しずつでも勉強しておかれることをお勧めします。試験対策としては徒に時間をかける必要もないと思いますが、得意科目にできれば他の受験生に対してもアドバンテージがとれるのではないでしょうか…。

●受験生の皆様へ…
 
最後に…行政書士試験は確かに難関試験です。要領やテクニックも必要ですが、それだけで合格できるほど甘いものではないと痛感しております。民法の論点に関しては相当レベルの高いものも散見されます。気持ち的にハードルを上げるのは良くないのかもしれませんが、相当な努力が必要な試験であることは確かです。
しかし、受験生の皆様には佐藤先生の動画や「独学応援サロン」という強い味方があります。私が受験したころには独学応援サロンのような素晴らしいものはありませんでしたが、今は実務家の先生や合格者の方々が参加して助け合う場となっております。そしてこれらを活用して受験生の皆様が一人でも多く合格の栄冠を勝ち取り、いつか同じ行政書士として仕事ができれば最高だと思っております。

皆様のご健闘を心よりお祈りしております。長々と失礼いたしました。