合格体験記(なかゆくいさん)

(令和2年度合格者・受験回数1回)

こんにちは。私は既に独立起業して製造業など零細企業のコンサルタントを複数している53歳の「いわゆるおっさん合格者」です。
点数は択一170、記述28 の198点でした。

現在令和3年試験に向けて頑張っておられる受験生の皆様に、こんなおっさんでもやれるのだから、特に若い受験生らは堂々と自信をもって進んでいってほしいと思ってペンをとりました。
以下、参考となる部分、参考とならない部分をそれぞれ選んでいただき、自分にとって有益だと思うところがありましたらご参考くだされば幸いです。

【受験動機】

行政書士試験の最大の魅力は、一切の受験資格を問わないという門戸の広さにあると思います。
私は資格試験に受験資格を設けることには大変疑念を有していたこともあり、それだけでも行政書士の崇高な理念をこの点から感じ取ることができました。
また、私の仕事の話で言うと、2020年のコロナによる業務減少で時間ができたことで、自分自身今しかできないことをという漠然とした動機もあったと思います。
海外とのビジネスをしていることもあり、行政書士として 今後の仕事に役に立つと考えたことも大きな理由の一つです。
ただ、コロナがここまで長引くとは当時は思っておらず、受験勉強をするにしてもせいぜい1年かその少し先くらいと思っていました。
したがって 複数年の受験勉強の積み重ねが必要な司法試験などのハードルは自分の置かれている立場としては不向きだと考えていました。
現在の仕事にマッチングしているということからも、行政書士一本で取得を目指した次第です。

始期は2020年1月の中国出張帰りあたりから漠然と始めていましたので、2月スタートとして8~9ヵ月での一発合格ということになります。

【自身の法律とのかかわり】

私は平成3年大学卒業です。いわゆる法学部出身で当時の司法試験受験生でした。
当時はまだ行政手続法もなく民法もやっと口語となったかなぁという時代でした。
まだまだ法律の言葉も難解で、判例の蓄積による解釈が必要といった時代です。インターネットもなく 調べ物はすべて図書館などにいくという 古典的な?伝統的な?学習をしていたことになります。
予備校も充実していましたが、今のようなネット・DVDなどによる在宅学習も可能な立体的学習とは異なる時代でした。
そこで、3年連続不合格となり、4年目を継続できないほど心が折れ、その後は実業の道を進むことになります。

【2020年の学習方法/行政書士試験の実態】

そんな私でしたが、たまたま「民法全面改正」という本(漫画もたくさんある分かりやすい民間本)を購入したことがきっかけとなり、実に約30年ぶりに法律の世界に引き込まれていくという事になります。
したがって、確かに素地としてはあったと思いますが、それはもう本当に昔も昔。「そういえば自転車乗れたよなぁ」という程度のいにしえの認識でのスタートということになります。

そこで最初に驚いたのは、
民法が「多くの論点が条文で解決しているようになっている」という点でした。
確かに最初手にしたのは漫画挿絵だらけの本だったかもしれませんが、自分が勉強していたころの民法とは雰囲気も変わり、条文の確認作業を怠らなければ かなり対応できるようになるだろうという印象をもちました。
30年近く離れると、判例も時代の価値観も相当変わりますから、当然ながら私のように実業で生きてきた人間には目から鱗だらけでした。

◆勉強方法
(初期)
何から手を付けていいか分からない時に(独学と決めていましたので)、最初にしなければと思った事とは実は
「本を読めるようにしよう」ということでした。
受験勉強とは関係ないだろうと思われるかもしれませんが、53歳のおじさんには 法律本の内容が全く何も頭に入ってこないのです。これには驚きました。
そして文字がかすんでみえてしまうのです。慌てて「受験勉強用眼鏡」を別途購入しました。
53歳の受験生は、こういうところから始めなければならず、最初はかなり頭を痛めました。

(中期)
世の中にはYouTubeというものがあるので、受験勉強の「やり方」だけでも情報入手できないかと思って模索しているとき、佐藤先生の無料講義を拝見する機会に恵まれました。おそらくですが佐藤先生のYouTubeがなければ、私の勉強方法は昭和~平成5年くらいまでのアナクロニズムな世界観のままでしたから、当然令和二年度合格など到底及ぶものではなかったと思います。
基礎的なリーガルマインドだけは身体に染みついているはずと信じて(昔乗れた自転車は今でも乗れるはずだという感覚)、あとは行政書士試験の射程範囲を佐藤先生の講義内容を軸に探っていきました。
主な受験勉強の資料は、「六法」「肢別過去問題集」「判例本」「他の問題集(肢別の補完)」。
敢えて基本書は一切読まずにいましたので(いわゆる専門書)、いわゆるアウトプット『のみ』を繰り返すというところかと思います。

(直前期)
仕事の関係で2020年緊急事態宣言が明けてGoToが始まったころ、接待や会食が多くなり、受験勉強の速度にブレーキがかかりました。
これには流石に「今年合格しなければ仕事にも役立たないし困ったな」と焦りましたが、そういう時は決まって佐藤先生のYouTubeで軌道修正させていただいていました。
ラストの一か月は、肢別や過去問で間違えた箇所のみを 「Googlechrome」のドキュメントに音声入力してサブノート化?していきました。結果的にこうした視覚聴覚総動員して直前期は覚えるものを絞り込んでいった感じです。

(模試)
どこかの会場に受けに行く時間がありませんでしたので、模試は市販の3回分のものを購入し、法令部分だけ解いて、一般知識の箇所は解説を読んで知識吸収としていました。
基本的に肢別過去問題集をそれなりにおさえておくと、時間配分など必要なくなると私は思います。「自力」で残り30分くらい余って対応できるようになると思います。
ここが司法試験(当時)と異なる性質の試験と思います。
行政書士試験は、極端な細かい知識の習得はそれほど深くする必要はない事が分かってきます。
どちらかというと、「なにこれ???」という一見面喰ってしまうような出題方式が多く、それに惑わされないようにする訓練が求められている特殊な試験だと思います。
しかし、肢別過去問題集をしっかりとフォローをしておくことができれば、そのような面喰ってしまう問題が出ても、「おそらくはこれだろう」と“アタリ”を付けることができるようになると思います。

こうして イマイチハッキリ分からないけれども“ アタリ”をつけながら全体の6割を超えていければ合格するというのが行政書士試験です。
ゆえに、行政書士試験を一言で表現しろと言われれば、「沼」。そして「謎」かな? そんな雰囲気に私は感じています。(当時もそして今も)

本試験は 敢えて色んな角度を変えて出題してきますが、
実際は基本的な過去問題集などからの知識を丁寧に習得しているかどうかが問われています。
そしてそれをもとにその場で「アタリを付けて切替て次に進めるか」というところが行政書士試験の本質ではないかと思われます。

◆行政書士試験について
この試験のことを法律資格の登竜門と位置づけられている方もおられると思います。他資格に比して簡単だという方もおられると思います。
しかし、この試験は「沼」みたいな側面があります。実際に勉強はじめると分かりますが、沼みたいな出題に どんどん深みにはまって抜けられなくなるような不安を誰もが経験します。

行政書士試験は簡単だから受けようと思っている方がいらっしゃるとしたら、まず絶対にその考え方は捨てたほうがいいと思います。
もしくはそもそも受けるに値しないとして受験自体をしないほうがいいと思います。

それほど、行政書士試験は厳しい受験勉強であると断言できます。
受ける前の私も最初はもしかしたら それほど難しくない?と思って始めたものの、結果としてとんでもない思いをしましたから、やはりこれから始められる方には 気をつけて欲しい試験だとお伝えしたいと思います。

ただし、合格すると分かりますが、聞いている範囲は実際はそれほど広くなく深くないと思います。本当に基礎的な修練ができているかどうかが合否を分けると感じています。
それがゆえに、現役の司法試験受験生らは有利だと思います。
但し行政書士試験の独特の出題傾向に3時間我慢できるかどうかがありますので、特殊な試験形態になれるために一定期間の準備が必要と思います。
他方、一般の受験生は こうした行政書士試験が求めてくる明確な試験レベルというものを掴まえる迄にやや時間がかかると思います。
実は基礎的なことしか聞いていないのに 試験問題がそう聞いてこないので激レア問題みたいに感じてしまうためです。

そうした受験生が惑わされないためにも、佐藤先生のYouTubeは極めて初学者、複数年受験生には有用だと私は思います。

何を聞いているのか分からないような出題傾向なのに、「聞かれたことにこたえるのが受験だ」みたいな言葉は、行政書士試験の受験生には刺さりません。
そこで、佐藤先生のYouTubeを繰り返し見ることで、『行政書士試験は、実は極端に細かいことは聞いてこない』
という事が分かってきます。行政書士試験が聞いてくるレベルが見えてきます。

そして、そのレベルが確実に見えてくるためには、一定量の肢別過去問題集の学習計画が必要となります。

ちょうど今4月になって社会人の方は新しい部署について仕事を覚えている場合もあるかと思います。
新学期が始まる学生さんらも新しい事が始まり不安になる事もあろうかと思います。
心が折れそうになるとき、少なくとも私は佐藤先生の講義が支えでした。

いつか私も佐藤先生とご一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。
そして受験生にはこれから厳しい春夏秋が続きますが、来年の1月の合格発表のときに、本当にくじけないでよかったと思ってもらいたいと思っています。

長文でしたが、私の行政書士試験に対する思いの丈を書きました。
ハッキリ分かりにくい出題傾向に誰もが不安になります。合格した人の多くもずっと不安だったはずです。
それほど行政書士試験の出題傾向は 人をぼんやりとさせる要素があります。

だから多くの受験生の方は、自分だけが分からない、自分だけが勉強向いていないのではないかとか不安になると思いますが、どうぞそのときはYouTubeです。
多くの受験生の不安を見事に解決する講義が無料で開設されています。


受験生の皆様の一助となりましたら幸いです。