【民法】留置権、先取特権、質権、抵当権、譲渡担保を見分けよう!

中の人たちのつぶやき

留置権、先取特権、質権、抵当権、譲渡担保を見分けるには?


にこ
にこ

にこです。
今日は、チバちゃん、oneさん、ケンさん、エミリさん、ゴロンさん、
空さん、ひとみさん、ろびさんの8人が
「留置権」「先取特権」「質権」「抵当権」「譲渡担保」という、
5つの担保物権のお話をしています。なかなか難しそうなお話ですね。

その話の内容から、
留置権はA~Eのどれか?
 先取特権はA~Eのどれか?
 質権はA~Eのどれか?
 抵当権はA~Eのどれか?
 譲渡担保はA~Eのどれか?

当ててくださいね。



では早速会話を聞いてみましょう。


5つの担保物権


チバちゃん    『AもBも不可分性があるけど、AはBと違い法定担保物権だよ』
oneさん      『BもCも付従性を有しているよ』
ケンさん   『Cは物上代位性がなく、Dとは違い典型担保なんだ』
エミリさん  『Dは不動産に対しても設定できます』
ゴロンさん  『Eは債権に対しては設定できませんよ』
空さん    『Cは優先弁済効力はありません』
ひとみさん    『Eは留置的効力はないよ』
ろびさん       『Cの行使では、債権の消滅時効は更新しないんだ』 


にこ  『解答です。



A 先取特権
B 質権
C 留置権
D 譲渡担保
E 抵当権 


にこ
にこ

それでは解説していきます


5つの担保物権の特徴



5つの担保物権には、それぞれ以下の特徴があります。



★譲渡担保★ 
この中で唯一の非典型担保
「非典型」とは、「民法で定められたものではない」という意味だと思えばいい。民法に条文があるわけではないけれども、裁判所の判例などによってその性質が定められていった担保、それが譲渡担保である。 

★質権★
約定担保物権 動産、不動産、債権に設定できます

★抵当権★ 
約定担保物権 動産や債権に対しては設定できません
留置的効力はない


★先取特権★   
法定担保物権

★留置権★
法定担保物権 物上代位性がない 優先弁済効力はない  

にこ
にこ

みんなのやりとりのおさらいです。

チバちゃん    『AもBも不可分性があるけど、AはBと違い法定担保物権だよ』
oneさん      『BもCも付従性を有しているよ』
ケンさん   『Cは物上代位性がなく、Dとは違い典型担保なんだ』
エミリさん  『Dは不動産に対しても設定できます』
ゴロンさん  『Eは債権に対しては設定できませんよ』
空さん    『Cは優先弁済効力はありません』
ひとみさん    『Eは留置的効力はないよ』
ろびさん       『Cの行使では、債権の消滅時効は更新しないんだ』 




この中で一番有益なことを言っているのはケンさんです。

「Dと違い典型担保」、これはすなわち、Dは非典型担保である。
したがって、Dは「譲渡担保」である。
さらにケンさんは、「Cは、物上代位性がなく」と言っている。
この中で、物上代位性がないと断言できるのは留置権しかない。
したがって、Cは「留置権」である。

次にチバちゃんの発言に注目しよう。

「AはBと違って法定担保物権」と言っている。
法定担保物権といえば留置権と先取特権だが、
留置権はCだと確定したから、Aは「先取特権」である。

残るは「質権」と「抵当権」である。

そこでゴロンさんの発言に注目すると、
「Eは債権に対しては設定できませんよ」と言っている。
ということは、Eは「抵当権」であり、残されたBは「質権」である。

ろびさんの発言も重要です。

留置権の行使では、債権の消滅時効は更新しない
留置権の行使は、目的物の引き渡しを拒絶しているだけで、
売買代金を請求(債権の行使)をしているわけてはない

故に、留置権を行使しているだけでは時効の更新は生じません。

担保物権、いかがだったでしょうか。
少しでも受験生のお役に立てればうれしいです。