フリマアプリやネットオークションと民法


エミリ
エミリ

お久しぶりです!
皆さま、試験勉強進んでますか?


急に夏らしくなってきましたね!
勉強もしないといけないと思って焦りますが、やっぱり夏のファッションアイテムも買いに行きたい。
でもショッピングって軽く3~4時間使ってしまいませんか?
その時間があれば、過去問や模試など、本試験分60問を通して解けてしまうので、もったいない。

そんなとき便利なのがネットショッピング。
今はいろんなアパレルショップが公式アプリを持っていて、自宅でお買い物可能ですし
フリマアプリやネットオークションアプリでお得に好きなアイテムが手に入ることも。



…そうそう、そのフリマやオークション、結構見ていると行政書士試験に関係すること思い出したりしませんか?今日はそのことを、勉強を兼ねて綴ってみたいと思います。

フリマやネットオークションと二重譲渡


※この記事では主にフリマアプリ「メルカリ」、ネットオークション「ヤフオク」について言及しています。

行政書士試験で民法を勉強していると、よく出てくる「二重譲渡」。
一体どうしてそんなことが起こるの?と思ったりしますが、実はまさにそれが起きそうな土壌がアプリの中に存在しています。

とか、

という感じで同じものをあちこちで販売しています。


エミリ
エミリ

「他サイト」「別(のサイト)」でも出品して、販売の機会を逃したくないという出品者の気持ち、よーく分かります。
でも本当に同時に売れてしまうことってあるんですよね(私は結局買えなかった側を以前に経験しています・・・)。


それぞれのサービスでの規約は



出品者による以下の行為は禁止します。
3. 同じ商品を、他社のサービスやその他の方法によって、二重に出品すること

ヤフーオークション細則

以下に該当する行為やその他事務局の判断により、不適切とみなされる行為は禁止します。事務局が禁止行為に該当すると合理的な理由に基づき判断した場合は、取引キャンセル・商品削除・利用制限などの措置を取る場合があります。

同じ商品を他社のサービスやその他の方法によって二重に出品することにより、お客さま間でトラブルを引き起こすと思われるもの

メルカリガイド

つまり、サービス提供元の各社は、二重譲渡につながりかねない、同一商品(特に中古品などの特定物)の他サイトへの同時出品を禁止もしくはペナルティの対象としています。

例え「他サイトで売り切れていることがあるので必ず購入前にコメントください」と出品ページに書いても、

メルカリには「コメントなし購入禁止」や「プロフィール必読」「いいね!不要」といったルールはありません。お取引を円滑にする目的であっても、メルカリのシステムが対応していないお客さま独自のルールを強要することはトラブルの原因になることがあります。安全のため、ガイドに沿って取引を進めてください。

メルカリ「独自ルールの取引について」

このように、買主が一方的に不利益を被ることになる恐れのある取引方法を行うための、独自のルールは無効となり、運営会社からのペナルティの対象となることがあるのが分かります。


二重譲渡による債務不履行と民法



では、民法の観点からこのような「他サイトでの二重販売により、買主または落札者は、期待していた商品を手に入れることができなくなった」というとき、出品者はどんなペナルティを受けることがあるのでしょうか?

 まず、売買契約は諾成契約です。諾成契約とは、当事者間の申し込みと承諾という合意の意思表示のみで成立する契約のことです。
ヤフオクもメルカリも、販売意思のない出品を禁じていますので、出品している時点で出品者は「私はこれを売ります」と言っていることになります。
複数のサイトで出品していれば、それぞれの閲覧者に同時に、その人たちがもし購入ボタンを押せば例え特定物であっても、双方に商品を売ることを約束していることになります。

落札または購入された後は、売主の側の一方的な都合による契約解除はできません。いくら早い者勝ちといっても、サイト違いでは買主側ではそこに別の購入者がいることを認知できません。買主側に落ち度はないことになりますので売主に解除権はありません。
ということで、買主側には売主に「債務不履行による損害賠償請求」をする余地すら生まれてきます。新民法は履行利益(旧民法は逸失利益なのでカバーする範囲が増えた)の損害賠償の請求を認めています(415条の2第3項)。


エミリ
エミリ

…とまあ、民法勉強中なので
こんな難しい話になってしまったのですが、
現実的には取引キャンセルになって相手方に「非常に悪い」の評価をつけたり、売主が一時的なアカウントの停止処分になるなどの措置がとられることで、買主側も諦めてしまうことが多いですよね。


取引する人の中には、法律に詳しくて、売り手の違反行為を決して甘く見ない人もいると思います。もし法律や規約を無視したマイルールで自分の都合の良い取引をしているなら、法律を知ることは、発生しかねないリスクを見越して出品方法を見直す良い機会かもしれません。

今日は、身近な取引行為から民法をちょっとだけ連想するお話でした!



次回は、↓↓みたいに、
またちょっと外に出て勉強してこようと思いますので、お楽しみに!