議決権行使

【参考】肢別21:P854⑬

会社は、自己の総株主の議決権の4分の1を超える議決権を他の会社に保有させている場合には、その会社の株式を有していても、その有する株式についての議決権を行使できない。 → ◯


【質問】
肢別854ページの13番の問題が正解◯の肢ですが…いくら読んでも理解できません:困ったあ:
「その会社の…」とか「その有する…」とか指示語が多くて、冒頭の会社のことか、他の会社のことを言ってるのか、ちんぷんかんぷんです。
どなたか、かみくだいて教えていただけないでしょうか?よろしくお願い申し上げます。


【回答1】
お疲れ様です。冒頭の「会社(A)は」の会社→「別の株式会社(B)」に1/4の議決権を保有されて(させて)いる。
      ↓
2行目「その会社の株式を有していても」の「その会社」は上の場合の会社Bのこと。
      ↓
3行目「その有する株式についての議決権を行使できない」の「その」は会社Aが会社Bに有する株式についての議決権会社法第308条1項のこの条文は、相互保有株式についてのもので、株式会社が互いに議決権を保有し合っている状態のことを言っています。

ex)
A社はB社の株式40株のうち5株保有…A社は5株について議決権なし
B社はA社の株式40株のうち10株保有…B社は10株について議決権あり

議決権…決議に加われる権利のことです。


【回答2】

補足です。
会社法308条1項が論拠になっています。

ドラえもん商事㈱の株主であるのび太くんが、ジャイアン青果店㈱の株式を持っているとします。
そして、ジャイアン青果店㈱は、ドラえもん商事㈱の株式の四分の一以上の株を持っているとします。

この場合、ジャイアン青果店㈱はある意味、かなりの影響力をドラえもん商事㈱に持っていることになり、のび太くんがジャイアン青果店㈱に対し、公平に議決権を行使できるかは非常に怪しいところです。

※ひょっとしたらジャイアンがのび太くんに裏で強迫しているかもしれませんよって、
いわゆる相互保有株式において、正常な判断が期待できないことから、
308条1項のような規定がなされています。

依拠:リーガルクエスト会社法P151